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2018年10月

2018.10.31

ヒュミドールってどうするよ

葉巻を初めて最初のうちは、ジップロックとかタッパーで行けるんですよ。
ただ、だんだんと好みの葉巻がわかってきて、そうなるといつでも据えるようにとまとめて手元に置いておきたくなって箱買いを始めたあたりから、保管方法に頭を悩ますようになるわけです。

で、ヒュミドールってどうするよ、というお話。

安いのから高いの、はてはむっちゃ高いのまで色々ありますが、果たしてどうしたものか。
どれを買えばよいか。どこに置くべきか。どう管理していくべきか。。

経験上、よほどしっかりした作りのもの(つまり相応の価格のもの)でないと、気密性は疑問符ですね。
10万とか。

キューバの気候ならともかく、日本の四季だと内部の温度湿度は乱高下。
大人の宝箱としてはとても秀逸ですが、過信は禁物、と言ったところでしょうか。
20℃70%をキープし続けるのはなかなかに骨が折れる作業です。
それでも一つは持っておくことをお勧めします。
やっぱり、ほら。気分って大事。

20℃超えて30℃とかになってしまうとですね。
カビと虫が怖いです。
白カビはブルームと言って美味しく熟成している証ですが、青かび生えたらポイしたほうがいいです。
あと虫。タバコシバンムシ。ダニとダンゴムシを足して2で割ったような憎い奴。
葉に卵がついていて孵化しちゃったが最後、手当たり次第に食い荒らされます。
卵がついたまま知らずに葉巻吸ってると、パチン、ってはじける音がしますね。

おっと話がずれた。

沢山の葉巻を買った後は、一旦冷凍庫に入れて2日ほど凍らせた後、冷蔵庫のチルド⇒野菜室と移して1週間くらいかけて解凍してから保管する人もいるんだとか。
 

それでも箱買いがやめられない、手元にたくさん葉巻を持っておきたいの!
って人は、ワインセラーで温度管理可能なものをヒュミドール代わりに使うって話を聞いたことがあります。
ただ、個人的にはワインを保管する温度だとちょーっと温度が低いかな、って気になります。
カビないけど熟成もしないのかな?という。
ワインセラーユーザに是非とも聞いてみたいところです。

葉巻愛好家の間でよく聞くのはクーラーボックス&部屋ごと温度管理ですね。
ここまで行くともう、執念を感じます。
お部屋の温度は通年20℃。なんなら加湿器もたいてるそうで。

巨大なクーラーボックスには、あんな葉巻の箱やこんな葉巻の箱、果ては持っているのを忘れてたあんなレアな箱まで入っていたり。
見た目こそアングラーな感じですが中身は立派なスモーカー。
どれを吸おうかウキウキ選ぶ姿は趣味に生きる醍醐味ですね。

シガーバーのレンタルヒュミドールに預けるお金持ちもいらっしゃいますね。
ウィスキーと違って、天使の取り分が無いからいいですね(笑)

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葉巻を吸うまでの楽しみ

思い出したように更新してみる。
世界パイプスモーキング選手権大会のお手伝いとかしてたら、葉巻やパイプについて改めてしっかりと向き合いたくなっちゃって。

で、まずは葉巻の話。
と言っても、葉巻に火をつけて、豊かな煙を口腔内に満たしてムフーモファー。
・・・に至るまでのプロセスを、ちゃんと楽しんでますか?というお話。

まず、もちろん何の葉巻を吸うか、何の飲み物をマリアージュさせるか。
それって大事ですが、その話はおいておいて。
今したいのは、道具の話です。

その葉巻、何でどうやってカットしますか?
シザーかギロチンカッターでフラットカット。
大半の方がそうかと思います。
でもでもほかにも、カットの方法はありますよ。

パンチカッターで丸く穴をあける。
ナイフやギロチンVカッターでVカットする。
気分やビトラ、リングゲージに合わせていろんな選択肢があるんです。

お気に入りのナイフ作家さんのナイフで、葉巻をVカットする。
ちょっとドキドキしませんか??
あれ、手元にシザーがないや、ってんでカッターナイフでフラットカット。
なんか上級者になった気分がしませんか??

コロンボにあこがれて、吸い口をかみ切るってのも、まぁ一度はやってみてもいいと思いますが、吸い口がビトビトのボロボロになって吸うたびに葉が口の中に入るのであまりいい気はしませんね。
犬歯でがりっとVカット!ってのは、聞いたことはありますがまだ試したことは無いです。
そういえば、ピッグテイルをひねりちぎって吸う、ってのはどうもお行儀のいい吸い方ではないそうで。

さて、お次は着火です。
100円ライターも悪くないですが、まだまだ選択肢はありますよ。
ターボライターでしっかりをフットを炭化させると、一口目から最高の味わいが待っています。

ダンヒルやデュポン、カルティエなどの高級ライター。
古いものだとオイルタイプがありますが、ほとんどがガスライターと思います。
手のひらに金属特有の重みを感じながら蓋を開け、着火。着火することそのものを愛おしい儀式のように感じることができます。
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ZIPPOやイムコなどのオイルライターだとオイル独特の香りがしますね。好きな人にはたまらない。
プレミアムシガーにはあまりお勧めしませんが、ドライシガーやシガリロには悪くないと思います。

マッチを擦った時の燐の香りは郷愁をかき立てられますね。
軸に炎が移った時に、木の燃える香りも安らぎます。
シダ―片に炎を移して葉巻のフットを回しながら炙ると、さらに芳醇な香りが漂うのでお勧めです。

キャンプで葉巻に火をつけるときは、炭や薪火から拝借するのも気分が出ますね。
ドライブ中ならシガーライターをシガーソケットに押し込んで、葉巻に押し付けるのもワイルドな感じ。

やめた方がいいのは、ロウソクからのもらい火ですね。あれはいけません。
ロウの匂いが葉巻を台無しにします。

なんにしてもね。
カットも着火も、色々試してみればいいんです。
選択肢を持っておくこと。
楽しく悩むこと。

そうすれば、葉巻を吸うまでの時間すら、たっぷりと楽しめるじゃないですか。

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