おっす、オラ悟空!
あいつ・・・いいニオイがする・・・・・・・・・
よくわからねえけど・・・
うれしいニオイだ・・・・・・
鳥山明(ドラゴンボール9巻)
ご存知、孫悟空があの世から一時的に戻ってきた祖父、孫悟飯と戦う前に、仮面をかぶって正体を隠している対戦相手に対して述べた感想のシーンです。
この、「うれしいニオイ」っていう表現に、すごく惹かれました。
僕にとってのうれしいニオイ。
たとえばそれは、干したばかりの洗濯物のような、父や母の布団のような、くたくたになって家に帰り着き、玄関を開けたときに匂うカレーのにおいのような、そんなニオイなのかな、と思いました。
今、久しぶりにドラゴンボールを読み返しているんですが、これ、やっぱりすごいですね。名作です。
圧倒的な濃度と質感、臨場感で迫ってきます。
今この年になって読み返してみると、疲れているせいか涙腺がるゆるんでいるらしく、感動で泣けてしまいます。
たとえば9巻で言うなら、孫悟空が祖父、孫悟飯に対してかめはめ波を撃つシーン。
なっ、なんじゃと!? まさか!?かめはめ波をつかえるというのか!?
というシーンを見て、それでもう、泣けて仕方ありませんでした。
なんでかって?
その成長ぶりにものすごく驚きつつも、きっと、うれしかっただろうな、って思ったのです。
自分がいなくなってからも、こんなに成長したんだ、と。
真剣勝負のなかでひしひしと自分の最愛の孫の成長を感じ取れる。
きっと、うれしかっただろうな、って。
電車の中で、涙をためてドラゴンボールを読んでいる、サラリーマン。
・・・絵にならねぇなぁ・・・(汗)
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